Last Kitten Heart prologue

夏実:こんにちは。夏実です。

ナナ:ナナです。

由樹:由樹です。私絶対にサンマ食べないからね。

ナナ:すっかり秋になっちゃいました。

夏実:そうだね。冬に近づいているね。

由樹:また、無視ですか?

ナナ:だいじょうぶ、まだあと一年あるから。

夏実:そうだよ。きっと食べられる。

由樹:夏実ちゃんも一緒にやろうよ。

夏実:私、サンマは食べられるからだいじょうぶ。

由樹:夏実ちゃんの嫌いなものって何?

夏実:秘密。

由樹:ナナちゃんは?

ナナ:由樹ちゃん。

由樹:私は、ものじゃない。

ナナ:冗談だよ。由樹ちゃん、嫌いじゃないから。

由樹:じゃあ、好き?

ナナ:別に………。

由樹:夏実ちゃんは?

夏実:好きだよ。

由樹:きゃー。夏実ちゃん大好き!

ナナ:勝手にやってれば。

由樹:女の子同士仲良くしようね。

夏実:え?

由樹:『え?』って何?


由樹:何か夏実ちゃんに嫌われたみたい………

夏実:そういうつもりじゃあ、なかったんだけど。

ナナ:だって由樹ちゃんは………うぐっ。

由樹:それ以上言うな!気にしているんだから。

ナナ:んー!んー!んー!

由樹:ごめん。口押さえたままだった。

ナナ:思いきって言っちゃえば?

由樹:やだよ。

ナナ:だったらばらしてあげようか?ねえ、夏実ちゃん。

夏実:うーん。

由樹:そうだよね。言わない方がいいよね。

ナナ:どうせ、いつかはバレるんだから言っちゃえば?

由樹:言いたくない。

ナナ:怖くないから素直になってごらん。

由樹:何言ってるの?ねえ、夏実ちゃん。

夏実:………何が?

由樹:聞いててよ。

ナナ:でも、自分の本心見せないのは卑怯だよね。

由樹:そうかな。

ナナ:何でわかってくれない!

由樹:そんな急に怒っても…

ナナ:ボクの何が悪いんだ!

夏実:別にあなたのせいじゃない。

由樹:夏実ちゃんまでどうしたの?

ナナ:いいや、ボクが悪いんだ!

夏実:自分を責めないで!

由樹:たまには責めた方がいいよ。

ナナ:ボクはなんてダメなんだ!

由樹:…また始まったよ、B級ドラマが。

夏実:だいじょうぶだよ。絶対やり抜けられるよ。

由樹:…それともコントかな?

ナナ:だいじょうぶかな?

夏実:だいじょうぶだよ。

由樹:はい!『少女と黒猫』のコントおわり。


ナナ:この『きとぅん・はーと組織化計画』。半年間限定企画なので来年1月で終了なんです。

夏実:え?!そうなの!!!

由樹:夏実ちゃん、いいリアクションするなあ。

ナナ:それでやること今月中に決めないと。テスト廃止の方向になったけど………。

由樹:あの無理と思えるヤツでしょ。やっぱりやめる?

夏実:えー。やろうよ。

由樹:ナナちゃん。推進者がいますけど。

ナナ:そういうのは提案者の責任でしょ?

由樹:それじゃあ、提案者の陽ちゃんでしょ?

ナナ:企画提案者は?

由樹:わかったよ。そのあたりで来年活動するということで。

ナナ:問題は具体的に………どうするかだよ。

夏実:もちろん、テスト廃止!

由樹:………だって。

ナナ:由樹ちゃんが責任もって企画に挑んでくれるということで!

由樹:みんなでやろうよ。

ナナ:無理そうだったらやめればいいんだし…

夏実:そうだよ。

由樹:無責任だ。みんな。


由樹:でもさあ、何で勉強しなくちゃいけないんだろうね。

夏実:そうだよねえ。

由樹:夏実ちゃんもそう思うよね。だって、学校に行かなくちゃいけないんだろうね。

ナナ:由樹ちゃん学校に勉強しに行ってないでしょ?

由樹:何言っているの。ちゃんと勉強してるよ。

ナナ:ふうん。

由樹:何、その目は………。

ナナ:そうなんだ、ふうん。

由樹:あれはね、息抜きなの。

ナナ:へえ、そうなんだ。

由樹:いいよ、信じてくれなくて。

ナナ:やめてほしいよね。

夏実:そうだよ。

由樹:夏実ちゃん………わかってる?

夏実:勉強しなくちゃいけないこと?

由樹:それもそうだけど………。

ナナ:二人は何で勉強があると思う?

夏実:外に出て困らないため?

由樹:自分のためでしょ?将来とか………

ナナ:二人ともハッキリ言わないね。

夏実:よくわかないから………。

由樹:ナナちゃんは?

ナナ:わかりません。理由は行ったことがないからです。

由樹:何かいばっている。

ナナ:学校に行ったことがないからわからないって言っているんだよ。

由樹:それがいばっているの。

夏実:いばらの道?

由樹:うん、このままじゃ………。