Last Kitten Heart departure

夏実:おいしい?

由樹:何か少し落ち着いてきた。


ナナ:ほら、春になる前に見つけないと由樹ちゃん溶けているかも。

陽介:手加減一切しないからね。

留恵:同じく。

陽介:二つに斬ってやる。

留恵:私は4分割に斬ってあげる。

陽介:じゃあ、16分割に変更する。

留恵:64分割でボーナスまでつけてあげる。

ナナ:ローンの支払いじゃないから。

留恵:金と権力は嫌い。そして、指図されるのも嫌い。

陽介:指図した覚えはないけどね。

留恵:オトナがつくった社会をなんで私たちが歩まなきゃいけないの?

陽介:だから、何?

留恵:結局は自分の利益のために動いて他人なんてどうも考えない、それで争いが起きているんだよ。

陽介:それでどうしたいの?

留恵:壊そうと思わない?今現在の人間社会のシステムを。

陽介:完全破壊?

留恵:もちろん。存在する理由も意味もない。

ナナ:二人してなに言ってんの。


由樹:夏実ちゃん、いっぱいお菓子持っているね。

夏実:トランプもあるんだよ。

由樹:じゃあ、遊ぶか。

夏実:ダウトがいいな。

由樹:あれでしょ?出したカードと言った数字がホントがどうか。

夏実:そうだよ。

由樹:じゃあ、やろう。

夏実:二人だといっぱいカードがあるね。

由樹:絶対に負けないからね。

夏実:いち!

由樹:に!

夏実:うーん。…さん!

由樹:ダウト!

夏実:見破られちゃった。

由樹:今のはわかった気がした。

夏実:なんでだろう?


留恵:今の世の中、何がよくないか言ってあげようか?

陽介:うん。

留恵:改革、改革って言うけど本当によくなっている?

陽介:たとえば、テレビ番組がつまらないとか?

留恵:そうそう、そういうこと。

ナナ:違うだろ。

留恵:学歴が良いって良いことなの?

陽介:ワケのわからない入試やってみたり。

留恵:あれこそ無駄のかたまりだよね。

陽介:つまらない“たのしい算数”とか。

留恵:あれは悲しいね。

陽介:入学式とか卒業式とかああも堅苦しいだろうね?

留恵:つまらない上、あれも無駄だね。

陽介:何かおもしろくならないかな?

留恵:仮装大会とか?

陽介:そういう個性的なものがいいね。

留恵:審査員が10人くらいいて、20点中15点取れないと入学できない。

陽介:そしたら入試は予選だね。

留恵:落ちたら校長あたりが審査員に『もっと入れてあげて』って言うんだろうね。

陽介:教頭が『いいんじゃないでしょうか』って言う。

留恵:そこは厳しくしないとね。

ナナ:それ仮装大会じゃなくて、仮装大賞じゃん。

留恵:卒業式とかもそうだろうね。


由樹:はち!

夏実:ダウト!

由樹:今のわからないと思ったのに…。

夏実:絶対に勝たせない。きゅう!

由樹:ダウト!

夏実:うわあん。

由樹:夏実ちゃん、嘘はダメだよ。9は全部私が持っているから。じゅう!

夏実:ダウト!

由樹:あーん。なんで?

夏実:私も10全部持っている。

由樹:さっきから全然カードが減らないね。


ナナ:結局二人って仲良かったんだね。

陽介:そう?

ナナ:でも、ダウトって4、5人くらいでやらない?

留恵:何の話?