Last Kitten Heart biscuit

夏実:この…おうち………おい…し……そ…う……。

由樹:………。

陽介:…うーん。


ナナ:にゃあ?

留恵:ご飯まだだったね。ごめんね。

由樹:お姉ちゃん。二人ともぐっすり寝てる。

留恵:そう。

由樹:まだダシ取ってるの?

留恵:思ったカンジにならない!捨てる!

由樹:何にこだわってるの?

留恵:究極のダシが出ない。

由樹:無理に出さなくていいよ。

留恵:次はあれでダシを取るか。

由樹:ヒマだからビデオでも見よう。



昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでました。
おばあさんが川で洗濯をしていると大きな桃が流れてきました。
おばあさんは家に持ち帰りました。おじいさんは大きな桃を割ってみると…
その中には元気な男の…いや、女の子?
おじいさんとおばあさんは元気ならどっちでもよかったのでした。
桃から生まれたのでおじいさんは「由樹」と名付けました。…なぜ?

由樹:さあ鬼ヶ島へ鬼退治に行こう!

いぬ:わんわん。

由樹:キビ団子はほしいの?お供するならあげるよ。

いぬ:するする。

由樹:じゃあ、あげる。

いぬ:おいしー。

由樹:…全部食べないでね。

いぬ:食べちゃダメなの?

由樹:決まっているでしょ!キビ団子食べたんだから、しっかりすることしてよね。

いぬ:ここ掘れ、わんわん!

由樹:そうか!そこに金銀小判が埋まって………何、やらせているの!

いぬ:違うの?

由樹:物語が違う!しかも命令形だし。

いぬ:何をすればいいのかな?

由樹:少なくてもボケは考えなくていいよ。

いぬ:なんでやねん!

由樹:ツッコミもいらない。(それは、ボケだろ)

いぬ:どうしたらいいの?

由樹:食べる前に約束したでしょ?お供するの。

いぬ:お供してどうするの?

由樹:鬼ヶ島へ鬼退治に行く!

いぬ:よくわからないけど行く。名前は何ですか?

由樹:桃から生まれた…

いぬ:ももちゃんっ!

由樹:勝手に名付けないでよ。


こうして、ももちゃんといぬは鬼ヶ島へと目指しました。

由樹:うわっ。完全にももちゃんになっている。

いぬ:ももちゃん、ももちゃん。

由樹:何?

いぬ:おさるさんがいる。

由樹:ホントだ。

さる:キッキー。

由樹:なんか芸して。

さる:何で?

由樹:おもしろいことしたらキビ団子あげる。

さる:いぬの時と違うぞ。

由樹:かわいかったからやらせるのは申し訳ないなと思って。

さる:ひいきだ!それ。

由樹:そんなことないもーん。仲良くしてあげようと思っただけなのに。

さる:ひどい!わがまま放題で迷惑しているのに今さら仲良くできるか!

由樹:わ、私たち、初対面だし。

さる:こっちは辛い思いしているのに。

由樹:なんか事情があるみたいだね。これ食べて元気出して。

さる:いっただきまーす!

いぬ:おさるさん、元気そうだね。

由樹:だまされた。そうなるってわかってたけど、信じた自分がばかだった。

さる:今は無理でもそのうち仲良くなれるよ。

由樹:…元気になったみたいだね。

さる:一生ないかもしれないけどね。


キビ団子で疲れが飛んださるも鬼ヶ島へと目指しました。

いぬ:シュークリームはシューがふにゃってなってないのがいいね。

さる:個人的にはクリームが多めがいい。

由樹:…なんかよくわからないけど、腹が立つ。

キジ:キー。キー。

いぬ:あ、キジだ。

さる:でも、キジって『キー。キー。』だっけ?

由樹:『きゅう、きゅう』じゃない?

いぬ:『みぃ、みぃ』だよ。

さる:『バヒッ、バヒッ』だよ。

由樹:GO!

キジ:きぃいいー?(やれっていうのか?)

いぬ:なんか怒ってない?

キジ:キー!キー!!

由樹:まあキジさん、これでひとつ許して。

キジ:キー?

由樹:これを食べたからには鬼ヶ島へ………付いてこい!

キジ:キー!キー!!(何で命令形なんだよ!)


ももちゃんは3匹のお供を連れて鬼ヶ島へとやって来た。

由樹:ここが鬼ヶ島か。このももちゃんがやっつけてやる。

いぬ:わあ、かっこいい。

由樹:ももちゃんってやめません?弱そうできまらないんですけど。

さる:ももちゃん。あそこが入り口だよ。

由樹:だからやめようって言っているじゃん。とりあえず行こう。

キジ:キー。キー。

さる:ももちゃん。門を開けるよ。

由樹:よし!オニ覚悟!

オニ:よくも私のことをオニって決めつけたよね。

由樹:うわっ。こ、今月はそういう設定だし。

オニ:設定があれば何だっていいの!

さる:やっぱり、オニはこの人だったか。

由樹:わかっていたんだったら引き留めてよ。

いぬ:熱心そうだったし。

オニ:由樹ちゃん、ちょっとおいで。

由樹:なに?

オニ:平手打ち。

由樹:いたーい。

さる:行かなきゃいいのに。

オニ:そこの3匹もなんか用があるの?

さる:ももちゃんを見送りに来ただけです。

キジ:キー。キー。

由樹:あ、裏切った。

オニ:だったら早く帰ってね。

いぬ:この金銀財宝も持って帰ります。

オニ:どうぞ。

こうして3匹は裕福に暮らしました。