Last Kitten Heart precious

夏実:ねえ。この『ごごごごご』って音、なんだろう?

留恵:なんか、嫌な予感するね。

由樹:…入り口からっぽい。

陽介:何かが砕けるっぽい音もするけど。

ナナ:薄明るいからなんか見えてきたけど、あれは…。

夏実:岩!!!

留恵:岩!!!

由樹:宮!!!

陽介:岩!!!

ナナ:岩!!!

留恵:とりあえず逃げるよ!

ナナ:だからって奥に逃げたら…。

留恵:一本道の洞くつで、どっちに行けばいいの!

陽介:どうでもいいけど、さっき違うこと叫んだ人がいるんだけど。

由樹:で、でも、違うこと、つい言っちゃうことってあるよね。

留恵:あんただろ。

夏実:ま、待って!

留恵:陽ちゃん、左!持って!

陽介:ラジャー!

留恵:全員全速力!

由樹:分かってるって!

夏実:あ、なんか光った!

留恵:夏実ちゃん!もうちょっとがんばって!

由樹:あ、行き止まり!

陽介:いや、右に曲がれる!

留恵:そこまで走って!


夏実:うわっ!

留恵:追いかけられた岩が、壁に当たったよ。

陽介:すごい音。

由樹:死ぬかと思った。

留恵:息、上がるね。

陽介:なんで岩が転がってくるの?

留恵:知らないよ。

由樹:50回目だからゴロゴロなの?

陽介:意外とそうかも。

留恵:あれ?ナナちゃんは?

夏実:え?どこ?

ナナ:ここ…。

由樹:あ!何か後ろ側のスカートが重いと思ったら。

ナナ:爪が引っかかって。

由樹:降りてよ!

ナナ:だから引っかかって取れないんだって!

留恵:ほら!取ってあげるからケンカしない。

ナナ:ごめん。

留恵:由樹ちゃん、背中こっち向けて。

由樹:うん………いたい!

留恵:どうしたの?

由樹:何で叩くの!

留恵:『なんとなく』。

由樹:理由なし?!

陽介:でも、どうするの?さっきの岩で出られなくなったし。

留恵:どうするって言われてもね………。

夏実:あ!また光った。

留恵:さっきからどうしたの?

夏実:ふわーっとキラキラした光が右から左へ横切って…。

ナナ:奥に何かあるのかな?