Last Kitten Heart connection

夏実:ここ、いいところだね。気持ちいいし。

留恵:そうでしょ。知り合いがやっているの。

夏実:前行った温泉もよかったけど、こっちもいいね。

留恵:2回とも来る前にトラブルがあったからね。

夏実:今度も無事に帰ってこれてよかった。

留恵:あー。さっきのことも忘れそうなくらい、いい温泉。

夏実:ずっと入っていたいね。

留恵:夏実ちゃん、のぼせちゃうよ。

夏実:それでもいいくらい。

留恵:気持ち、分かるよ。景色もいいし。

夏実:紅葉がキレイだよね。

留恵:都会のコンクリートじゃあ、気も休めないからね。自然っていいね。

夏実:そうだよね。

留恵:なのにどうして、自然って減っていくんだろうね。

夏実:うーん。

留恵:地面も空も冷たいコンクリートで埋め尽くされて、嫌になっちゃう。

夏実:コンクリートのジャングルってヤツだよね。

留恵:それだけじゃないよ、大気汚染、騒音とか。

夏実:異常気象とかね。

留恵:この世界は何かに冒されていっちゃうものかな。

夏実:おかしいよね。

留恵:この前のあの世界だって、こっちの世界でも現実的になるのかな?

夏実:金が全ての世界?

留恵:本当に何が正しくて何が悪いか分からないけどね。

夏実:そうだよね。

留恵:でも、今はこの極楽を楽しもう。

夏実:そういえば、あの妖精さんの手紙なんだったの?

留恵:確かなんかのチケットが一緒に入っていたんだっけな。

夏実:なんのチケット?

留恵:よく分からない。また、みんながいる時に話すけど。

夏実:そうだね。

留恵:こう気持ちいいとなんだかおなか空くね。

夏実:とんこつラーメンが食べたい。

留恵:なぜに豚骨!

夏実:なんとなく。

留恵:別にいいけどさ。

夏実:うん…。

留恵:夏実ちゃん、もしかしてのぼせてない?

夏実:大丈夫だよ。

留恵:ならいいけど。でも、そろそろ出ようか。


留恵:夏実ちゃん、髪乾かしてあげるよ。

夏実:ありがとう。

留恵:やっぱり、夏実ちゃんの方が乾かしやすいな。

夏実:留恵ちゃん、ロングだもんね。

留恵:ちっちゃい時からそうだし。

夏実:そうなんだ。

留恵:あと、もうちょっとで乾くから。


夏実:浴衣にも着替えたし。どこ行くの?

留恵:あそこにいる男の子たちに聞こうか。

夏実:そうだね。

留恵:ハロー!

陽介:遅いよ。

留恵:とにかく、待たせてごめんね。

ナナ:いろんな意味で待ったよ。

陽介:出番ないかと思ったよ。

夏実:それで何して遊ぶの?

ナナ:そういえば、あそこに卓球台があった。

留恵:せっかくあるんだから、そこで焼肉でもしようか。

夏実:そうだね。

ナナ:違うだろ。

陽介:そうだよ。鍋パーティだよ。

ナナ:それも違う。

留恵:知ってるよ。卓球って玉打ち合うスポーツでしょ。

夏実:じゃあ、ボール探さなきゃ。

ナナ:テニスボールがあった。

留恵:それじゃあ、卓球台じゃなくてテニスコートが必要でしょ。

陽介:野球のボールがあった。

留恵:打ち合う内容が違うでしょ。

夏実:ラグビーボールがあった。

留恵:なんでそれがあるの。


夏実:道具もそろったし、やろう。

留恵:いらないボケするから、揃うのに時間かかったよ。

陽介:自分だって楽しんでたのに。

留恵:ナナちゃん、猫なのに卓球できるの?

ナナ:にゃあ?大丈夫だよ。見ててよ。

留恵:ホントに?

ナナ:テーブル上からのハイジャンプっ!

陽介:おおっ!

ナナ:無駄のない素早い動きっ!

留恵:すごい!

ナナ:夏実ちゃんやろう。

夏実:いいよ。

留恵:とか言って、一番無難な相手選んだね。

ナナ:そ、そんなことないよ…。

陽介:サーブは夏実ちゃんから。

夏実:いくよ。えいっ!

留恵:ごく普通のサーブ…。

ナナ:もらった!

留恵:ナナちゃん…。

陽介:1-0。

夏実:やったっ!

留恵:テーブルから落ちたナナちゃん、大丈夫?

ナナ:もういい!卓球なんかやらない!

留恵:ナナちゃん、後は任せて。カタキを討ってあげる。

ナナ:後は任せた。バタっ。

留恵:陽ちゃん!いざ勝負。

陽介:カタキを討つんだったら、夏実ちゃんでしょ。

留恵:ここであったら100年目。

陽介:いったい何年、生きているんだよ。

留恵:ナナちゃん、ちゃんとハダギを売ってあげるね。

陽介:肌着売ってどうするんだよ。

留恵:正々堂々勝負!

陽介:よく分からないけど、夏実ちゃんの代理として受ける!


夏実:じゃあ、1-0からなの?

留恵:それはリセットしようよ。

陽介:いいよ。あと、サーブは留恵ちゃんでいいよ。

留恵:私にサーブ権を渡したのは間違いだったね。

陽介:なんで?

留恵:私には必殺サーブがあるから。

ナナ:留恵ちゃんガンバ!

留恵:秘技!剛速球サーブ!

夏実:わあ。

ナナ:あいた。

陽介:………。

留恵:どう?私の剛速球サーブ。動けなかったみたいだね。

ナナ:夏実ちゃん、抱えているんだから落とさないでしょ。

夏実:ごめん。

留恵:手も足も出ない、そんな感じでしょ?

陽介:…いや。今のはライン越えてたし。

夏実:えっと、0-1。

留恵:そういう時もある。

陽介:速いだけで、エリア内に入らないし。

留恵:次は真面目にやるか。

陽介:最初からやって。

留恵:秘技第2弾!赤城山サーブ!

陽介:意味分かんない。

留恵:赤城山は上毛三山のひとつだぞ。

陽介:ああ、そう。

留恵:群馬県勢多郡富士見村だぞ。

陽介:知るか!