Last Kitten Heart connection

夏実:15-15。

留恵:はぁ、はぁ。なかなかやるね、陽ちゃん。

陽介:…そっちこそ。

ナナ:すごいラリーだったね。

留恵:私の榛名山サーブについてこられるなんて初めてだよ。

陽介:赤城山サーブじゃなかったの。

留恵:でも楽しかった。初めての卓球。

陽介:だからさっき初めてサーブ破ったとか言ったの?

留恵:次は何して遊ぶ?

夏実:決着つけないの?

留恵:もういいよね。

陽介:うん。さすがに疲れた。

留恵:温泉にでも入ろうか?

陽介:そうしようか。

ナナ:さっき入ったんじゃないの。

留恵:そうだけどさあ…。

ナナ:外には行かないの?

留恵:露天風呂?

ナナ:そうじゃなくて…。

留恵:まさか!温泉を掘れと言うの?!

ナナ:掘ってどうする。

留恵:あのさ、みんなで儲けよう。

ナナ:なんで小声なの。

夏実:外って温泉街?行こうよ。

陽介:温泉はそのあとにするか。


夏実:けっこう賑わっているね。

陽介:そういえばここってバスですぐ近くまで来れたんでしょ。

ナナ:山道通らなくても行けたってコトでしょ。

留恵:そうだよ。

ナナ:あっさり言ったよ。この子。

留恵:だから、紅葉が売りなんだって。

陽介:売ってたの?

留恵:あとで10万円ずつ請求するから。

ナナ:えっ?!

留恵:しかも毎月12回。

夏実:あ!おいしそうなお菓子。

陽介:ホントだ!

ナナ:行こ、行こう。

留恵:………えっと。無視するな!

ナナ:無視するのは慣れても、されるのはダメでしょ。

留恵:………はい。

ナナ:されるのは嫌でしょ。

留恵:…はい。

ナナ:もうしない?

留恵:はい。

夏実:おいしいね。このまんじゅう。

陽介:程良く甘くていいね。

夏実:あとで買って、旅館で食べよう。

留恵:いいんじゃないの。

夏実:余りの一個はじゃんけんで決めようね。

留恵:余りの一個?

夏実:うん。今のを入れて一人3つ。

留恵:え?ああ、そういう事ね。

ナナ:ホント。おいしい。

留恵:ねえ、中にカラシ入れようよ。

陽介:なんで。

留恵:コロシアンルーレットやろうよ。

陽介:もういいよ。

夏実:もっとなんか見に行こう。

留恵:そうだね、スコップ探さなきゃね。

ナナ:どうして?

留恵:温泉掘るんでしょ?

ナナ:掘らない。


留恵:へえ、ゲーセンなんてあるんだ。

夏実:遊んでいこう。

陽介:そうだね。

ナナ:でも、いろいろあるんだ…。

夏実:ねえ!輪投げがあるよ。

陽介:そうゆう、アナログなものもあるんだ。

ナナ:おもしろそうだからやらない?

夏実:私、やる!

留恵:夏実ちゃんがワニ投げするって?

陽介:投げるわけないでしょ。

留恵:バッグだったらあるかなって。

陽介:バッグって…。

留恵:♪クロっコダイルのハンドバッグに…

陽介:おにぎりちょっと詰めるの?

留恵:うん。

夏実:…全然ダメだった。

留恵:重かったでしょ?

夏実:え?何が??

陽介:だからワニじゃないって。

留恵:今度は私がやろう。

夏実:がんばって!

留恵:うん。皮剥いでバッグ作るから待ってて。

陽介:留恵ちゃん、間違ってるって。

ナナ:あれ?留恵ちゃんもやるの?

留恵:そう。輪投げなんて久しぶりだな。

ナナ:どれ狙いなの?

留恵:そうね。あのクマのぬいぐるみにしようかな?

ナナ:あのちっちゃいヤツ?

留恵:そう!えいっ。えいっ。えいっ。

ナナ:届いてないよ。

留恵:もう、分かってるよ。えいっ。えいっ。えいっ。

ナナ:ああ、惜しい。

留恵:こうなったら乱れうち!

ナナ:留恵ちゃん、そういうのをヤケになるって言わない?

留恵:全然入らない。もうやらない!

夏実:おかえり。

留恵:夏実ちゃん、あれひどいよ。ぼったくりだよ。

夏実:…そうなの?

ナナ:留恵ちゃんがヘタなだけでしょ。

留恵:ああムカつく。あ!射的もある。

夏実:ホントだ。やるの?

留恵:もちろん。

ナナ:留恵ちゃん、無理にボケなくてもいいんだよ。

留恵:何が?

ナナ:あ、そのとぼけた言い方。するつもりでしょ!

留恵:人に向けようなんて全然考えてないよ。

ナナ:…考えているじゃん。