Last Kitten Heart connection

夏実:………。

留恵:ああぁぁ…。

門番:お見事全問正解!!

ナナ:やっちゃった…。

門番:皆様には楽園といわれた『菜の花王国』7日間の旅にご招待っ!

由樹:菜の花王国?

門番:年中春日和で名物はその名の通り菜の花が見所です。

陽介:でも、行くのはいつでもいいんだよね。

門番:いえ。このままです。

留恵:ええぇ!?

門番:これが正式な入国パスポートです。

夏実:ありがとうございます。

留恵:受け取るなよ。

夏実:だ、だって…。

門番:心からいい旅になることをお祈りいたします。

留恵:すでにイヤな思いだよ。

門番:あっ!

留恵:なんだよ。

門番:くれぐれも7日以内に帰ってきてください。

夏実:なんで?

門番:それ以上いると命の保証は出来ません。

留恵:どこへ連れていく気だよっ!

陽介:まあまあ、留恵ちゃん。日帰りで帰ってくればいいでしょ?

ナナ:何も見ずに帰ろう。それなら何とかなるんじゃない?


留恵:あの五流DJめ。全然詳しいこと教えてくれない。

陽介:この一本道の通路をずっと行くと例の国に行くのかな?

ナナ:多分そうだろうね。引き返したりは出来ないみたいだし。

夏実:でも、どんな所だろうね?

留恵:夏実ちゃん、もしかして楽しみ?

夏実:そ、そんなことはないけど…。

留恵:プラス思考でいいな…。

ナナ:この際だから割り切って楽天的に行かない?

陽介:そうだね!

留恵:温暖気候で過ごしやすそう!

ナナ:お花見が出来るかも!

陽介:食べ物もおいしいかも!

由樹:でも、でっかい怪物とか出てきたらどうするの?

留恵:お〜ま〜え〜な〜!

由樹:だ、だって。

留恵:確かに由樹ちゃんはしょうがない。

ナナ:一番ひどい目に遭っているからね。

留恵:その時は遠慮なく置いてきぼりにするけどね。

由樹:ひどい。

留恵:また助けにいってあげるって。

由樹:ホントだか?

留恵:じゃあ、由樹ちゃんが捕まった場合は助けに行かなくてもいいと。

由樹:…助けてください。

夏実:あれ。なんか小さな光が見える。

留恵:なんだろう?

夏実:こっちに来た。

??:お待ちいたしてました。

夏実:妖精さんだ。…でも、こないだの子となんか違う。

ミポ:お姉さまに言われて、皆様のご案内とつとめさせていただく『ミポ』です。

ナナ:お姉さん?

留恵:もしかして、あのガラの悪い妖精の…

ミポ:妹になります。

陽介:何であんなにガラが悪いの?

ミポ:あれは私がお姉ちゃんに………ううぅ…ううぅ…。

夏実:どうしたの?

ミポ:…ううぅ…ううぅ…。…私なんかこの世から…消えればいいんだ…。

留恵:よく分からないけど、早まらないで。

ナナ:そういえば、『菜の花王国』ってどんな所なの?

ミポ:すごくきれいな所です。

留恵:………すぐ立ち直るんだね。

ミポ:いろんな異次元の人も訪れる観光が盛んな世界で…

陽介:いろんな異次元?

ミポ:まず、ラジオの周波数みたいな違いで異世界かあります。その周波数が近いもの同士は簡単に行き来できます。

留恵:………へえ。

ミポ:でも、入り口と出口は違います。それは周波数を上がるのと下がるのが仕組みが違うからです。

夏実:そういえば、こないだ行った世界から帰ってきた時全然違う所に出たね。

ミポ:入り口と元の世界に戻る為の出口は、近い場合もあるし遠い場合もあります。

ナナ:僕たちの世界の場合は近い方なんだ。

ミポ:そうですね。菜の花王国の場合は遠いです。

留恵:どのくらいなの?

ミポ:あなた方の世界の出口は、このトンネルから歩いて3日。

留恵:遠いじゃないか!

由樹:…さっき、遠いって言ってるじゃない。

ミポ:ゆっくり観光していけば…。

留恵:嫌だよ!

ミポ:でもでも、暖かい国で、みんな優しい人ばかりだし、名物の菜の花は年中咲いているし…。

留恵:ホントに?

ミポ:………昔は。

留恵:昔は?!

ミポ:ひ、一人だけですよ。あとは優しい人ばかりだし…。菜の花は国で2番目に多く自生しているし。

留恵:なんで2番目なのよ。

ミポ:………王女がある植物をまいたんです。

夏実:その植物って何?


Last Kitten Heart connection END
次章に続く。