Last Kitten Heart encounter

菜の花王国の城の広い廊下。

夏実:みんな、まだかな?

少女:また、会ったね。

夏実:あ、この前の…。

少女:一人みたいだね。

夏実:うん…。みんな、どっかに居るみたい。

少女:それで、考えてくれた?

夏実:………何が?

少女:………この間の話。

夏実:………何だっけ?

少女:『もし、一人がいいなら、いいこと教えてあげる』って。

夏実:そうだっけ?

少女:そうなの。考えてくれた?

夏実:ううん。まだ。

少女:考える時間、あげる。

夏実:う〜ん。

少女:………………………………………何分待ったら答え出る?

夏実:何分待ってくれるの?

少女:………今!

夏実:じゃあ、やめておく。

少女:何で?

夏実:みんなの所に戻りたい。

少女:前にも言ったけど…

夏実:それでも行きたい!

少女:………そう。

夏実:そうだ!一緒に行こう。

少女:………え?

夏実:みんなと一緒の方が楽しいって。

少女:でも………

夏実:ね?考えてみて?

少女:………………………ハッ。

夏実:どうかしたの?

少女:私は、人なんか絶対信用しないの!

夏実:な、何で?

少女:あなたには関係ないの!

夏実:そうだよね、ごめんね。

少女:私は、誰にも頼らないの!だから、一人でもいいの!

夏実:でも、それじゃあ寂しいんじゃないの?

少女:別に寂しくないの!!!

夏実:大声出さなくても聞こえるのに…。

衛兵:どうかなさいましたか?

少女:(ニヤリ)

夏実:え…?

少女:あの子を捕まえて。

夏実:え―――――――――――――――――――!


別の廊下。

陽介:みんなどこだろう?

ナナ:全然見つからないね。

陽介:変なトラブルに巻き込まれてなければいいけど。

ナナ:由樹ちゃん辺りがそうじゃない?

陽介:一番起こしているからね。

ナナ:あとは、留恵ちゃんが乱闘騒ぎしていなければ。

陽介:それはいくら何でも。

ナナ:だよね。

陽介:意外としっかりしているし。

ナナ:心配なのは、夏実ちゃん。

陽介:そうだよ。早く見つけてあげなきゃ。

ナナ:なんか騒ぎ声聞こえない?

陽介:………ホントだ。

ナナ:後ろの方からみたい。

陽介:あれ、夏実ちゃんじゃない?

ナナ:よかった見つかって。

夏実:二人とも走って!

陽介:夏実ちゃんまで?!

ナナ:えぇ!また、走るの?!

夏実:だって!追っ手が来るんだもん!

陽介:そもそも何で追いかけられてるの?

夏実:よく分からない。

ナナ:ワケもわからず走っているの?

夏実:とりあえず、捕まらないように逃げよう…。

陽介:同感………って言ってあげたかったけど…。

ナナ:行き止まりだ。

陽介:どうする?

ナナ:どうするの?

夏実:どうしようか…?